こくさい  へい わ じゅんれい

    国際平和巡礼

         核の無い未来を目指して

 

★グローバル・ピース・キャンペーン★OPEN-J BOOMERANG 337【アメリカ平和省の提唱者】より

■YES!PEACE アメリカに平和の大統領を!キャンペーン■
    ●日本からアメリカ大統領選挙を応援しよう!●


デニス・クシニッチ(56歳)をご存知ですか?オハイオ州の下院議員でこのメールニュースOPEN-J BOOMERANG 283【平和省の夢】の中でも1月14日に取り上げた「アメリカ平和省」の提唱者です。

私は「彼のような人がアメリカの大統領になったらどんな世界が可能でしょうか」と書きました。

あれから、奇跡のようなことが起こりました。デニス・クシニッチが大統領選挙に立候補する、というのです。彼は23歳で市議に初当選、31歳でクリーブランド市長に当選し、アメリカの大都市では最年少の市長となりました。そして96年に下院議員に初当選し、現在4期目です。
http://www.kucinich.us/

彼の政策で私が共鳴するのは、たとえば:
1、原発の撤廃
2、全世界の核兵器や大量破壊兵器の撤廃
3、平和省の創設
他にもたくさん、いい案を出している。日本の脱原発と自然エネルギー推進は、デニスが大統領になれば、実現するかも!

グローバルピースキャンペーンでは、アメリカが海外でしてきたこと(今回のイラク侵攻同様、一方的な破壊と虐殺の歴史。詳しくは『戦争中毒』『アメリカの国家犯罪全書』W.ブルム著参照)が、ほとんどアメリカ人に知られてない現実を少しでも変えようと『戦争中毒』の普及に取り組んだり、米国主要紙やハリウッドのビルボード(野外大型看板)などで平和のアピールをしたりしてきました。

が、次期大統領選挙でまたブッシュ大統領(共和党)が再選してしまうと、戦争の継続は必至で、グローバリゼーションの加速によるさらなる貧富の差の拡大と環境悪化の結果、私たちと地球のいのちが縮むのは確実です。

“グラニーD”の愛称で親しまれるアメリカの93歳の平和人権活動家のドリス・ハドックさんは、「反戦運動に携わるみなさんは今回の戦争に怒り、混乱しているかもしれない。でも怒りや乱れた心から平和は生まれない。私たちの心をホワイトハウスに座っている男に乱させてはいけません。2004年11月に照準を合わせ、次の大統領選挙では決してブッシュを当選させないように、今から準備しようじゃないですか。小さいころ世界を救いたい、と思ったことはないですか。

今そのチャンスがやってきたのです。一緒に力を合わせて世界を変えましょう」と、おっしゃいましたが、まったく同感。彼女は2000年に、アメリカ政府と大企業の癒着問題を訴えながら、歩いて米国を横断したスーパーおばあちゃんで、私もあやかりたい賢明で達者な愛情豊かな女性。

米大統領選の勝敗を分けるのは資金力。それで有力なPR会社や広告代理店を雇い、テレビ広告でより効果的だったほうが勝ちます。

ブッシュ陣営が次期大統領選につぎ込むのは2億ドル。一方、4月15日現在、デニスの陣営にはたったの14万ドルしか集まっていません。大統領選の指名選挙(共和党・民主党がそれぞれ候補者を選ぶための選挙)に立候補するには、今年6月の時点で最低2000万ドル(25億円)が必要なのに、です。

そこで、平和運動に関わるみんなで6月までにこの2000万ドルを集めて、デニスを支えよう、というキャンペーンがアメリカで始まりました。

残念ながらこれに参加できるのは、アメリカ人だけで、外国人の寄付は禁止されています。

でも、私は今回の戦争(というより侵略と破壊)で、つくづくこの地球に住むすべての人は、アメリカの大統領を選ぶ権利がある、と感じました。アメリカ大統領の政策次第で突然テロ国家にされ、何の罪を犯していなくても爆弾で殺されるかもしれない。アメリカ人の浪費を支えるために地球環境が取り返しがつかないほど悪化して、子供たちの未来が奪われてしまうかもしれない。

だから、私も日本から平和の大統領が誕生するのを後押ししたい。

デニス=クシニッチ議員を大統領に!アメリカの友人たちに知らせよう

それなら、と考えました。アメリカ人の友人・知人にデニスのことを知らせるのです。今のところ平和運動をしている人ぐらいしかデニス・クシニッチのことは知りません。日本の選挙でも、「OO市のお知り合いをご紹介ください」とハガキキャンペーンをやりますが、あれを日本から、世界中から、一斉にアメリカ人に対して行うのです。メールでもハガキでも、ファックスでも方法は自由です。

大切なのは、デニスが決して金持ちではないけれど平和を求めている圧倒的多数の世界中の人々のサポートを受けて出馬し、それが話題になり、彼の政策やスピーチがメディアに取り上げられること。現時点では数ある有力民主党候補の中から彼が指名される可能性はほとんどありません。でも、またブッシュ大統領が再選されるのを黙って見ているのは、私はいやです。はじめから諦めていたら何も起こりません。

私やあなたを含む平和運動に関わってきた全世界の人々が「アメリカに平和の大統領を誕生させよう」と願い、行動することで、ひっくり返すことができるかもしれないのです。

一人一人の力は小さくとも、それを合わせれば奇跡は起きる。夢は実現する。

彼が当選しなくても、彼が民主党で指名を受ければ、あるいは健闘するだけでも、彼のメッセージや政策やビジョンがアメリカの主要メディアで取り上げられ、「この(贅沢な)暮らしを守るには戦争(人殺し)も仕方ない」とシニカルに考える大多数のアメリカ人に大きな影響を与えるでしょう。

デニスのスピーチは、心を打ちます。彼ほど、全世界の人々の平和や公正さを願い、実行しようとしている大統領候補は、アメリカにはいなかったと思います。これまでは「アメリカだけがよければいい」という人が大統領になってきましたからね。

それに、日本の政策だって永田町じゃなくてホワイトハウスで決められているではないですか! 9・11以降、日本政府は永田町ではなくて、ワシントンDCにあるかのようです。だからこそ、「アメリカに平和の大統領を」キャンペーン。

ここにかける価値があるのです。平和を望む全世界の市民の少しずつの応援で、それを実現させましょう。

デニス・クシニッチのホームページはこちら:
http://www.kucinich.us/
彼のスピーチはこちら:
http://www.kucinich.us/speeches.htm

彼のスピーチからの短い引用:
"If governments and their leaders, bound by hierarchy and patriarchy,wedded to military might for legitimacy, fail to grasp the implicationsof an emerging world consciousness for cooperation, for peace and forsustainability, they may become irrelevant.

As citizen-activists the world over merge, they can become an irresistibleforce to create peace and protect the planet. From here will come a newmovement to abolish nuclear weapons and all weapons of mass destruction.
From here will come the demand for sustainable communities, for new systemsof energy, transportation and commerce. From here comes the future rushing in on us."

- Dennis Kucinich

●日本からどれぐらいの人が、何人のアメリカ人にデニス・クシニッチのことを 伝えたかを集計して発表しますので、私にメールかファックスでお知らせください。
mailto:yumik@awa.or.jp
FAX:0470-97-1215

●アメリカ人の友人・知人への伝え方は自由ですが、少なくともデニスのホームページだけはお伝えください。
”Please take a look at Dennis Kucinich's website.
  http://www.kucinich.us/
  I think he will be a wonderful leader of the USA and the world.”とか、彼のスピーチをコピーして送るのもいいでしょう。

この件に関する取材・問合せ:きくちゆみ(0470−97−1011)へお願いします。

愛と感謝をこめて
YES!PEACEのゆみより

●以下の記事の英文が必要な方は、 mailto:yumik@awa.or.jp  まで
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「平和省の夢/デニス・クシニッチ下院議員の勇気ある発言」

OPEN-J BOOMERANG 03.01.14号

以下は、オハイオ州選出下院議員デニス・クシニッチのスピーチ。彼のような人がアメリカの大統領になったら、どんな世界が可能でしょうか。以下は、彼が1月5日にクリーブランド州でした演説からの抜粋。「平和省」設立の提唱者で、バーバラ・リー議員らも賛同しています。ぜひ会ってみたいです。
日本にも来ないかしら。
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デニス・クシニッチ下院議員の演説(訳・森田玄)

私が描くアメリカとは、単独行動主義の代わりに世界調和を求める国であります。最初に攻撃するのではなく、最初に手を差し伸べる国。世界のひとびとの重荷を軽くするために努力する国。援助を乞われたら、爆弾ではなくパンを、ミサイルではなく医療援助を、核物質ではなく食料を分配するのがアメリカなのです。

アメリカには世界での役割があります。それは世界の国々と協力して世界各国の平和を達成することです。それは、不拡散条約の約束をもとに戻し、率先して核兵器全廃に向うことです。国際秩序を確保する手助けをすること。

国際条約を補強し、順守すること。生物化学兵器と地雷の管理と最終的には撤廃を保証すること。炭素排出削減のため世界各国と協力して地球の気候を保護することです。

アメリカは世界を守る助けをできます。世界を救う助けができます。しかし、世界を管理することはできないし、私たちもそれを望むべきではありません。

しかし私たちの政府はアメリカのパワーを支配するために使おうとしています。

その国家安全保障の方針では、アメリカは世界のどこでも好きに攻撃でき、最初に核兵器を使えるとしています。

我が国は今やイラクへの戦争を国をあげて行うとしています。イラクはアメリカに対していかなる敵対行為をしていませんイラクは9月11日のテロ攻撃には責任がありません。9月11日テロ攻撃でイラクとアルカイダを結び付ける信用できる証拠は何もありません。炭疽菌事件にイラクは責任がありません。イラクが使用可能な大量破壊兵器を保有しているという証拠を国連は未だ確認していません。イラクがアメリカを攻撃できる能力があるという証拠は何もありません。CIAによれば、イラクはアメリカを攻撃する意志はないが、もし攻撃されれば反撃すると言っています。

それでは何故、我が国は30万人もの我が若い男女をバグダッドやバスラの市街戦に送り込もうとしているのでしょうか。なぜ我が国は、イラク破壊のために2000億ドル以上の、汗水たらして私たちが稼いだ税金を注ぎ込もうとしているのでしょう。

なぜ我が国は、歴史上かつてないほど強力な軍事力でイラク国民を攻撃し、彼らの家やビルを破壊し、水道や送電施設を壊滅し、彼らの食料や医療品の補給を絶とうとしているのでしょう。

その答えは、石油経済、兵器輸出の利益、歪んだ帝国建設主義を抜きには考えられません。

イラクとの戦争は間違っています。しかしもし、イラクとの戦争に突入すれば、私たちはこの国で平和の種を蒔き始めなければなりません。私たちは立ち上がり、声を上げ、仲間をつくり、デモに参加し、戦争反対を要求し、戦争を肯定する政府を止めさせるよう求めなければいけません。

私たちがこの戦争に反対することは緊急な問題です。

それは国家の優先事項を無視するでしょう。社会保障制度を危うくするでしょう。医療制度を危うくするでしょう。老人への医療補助を危うくするでしょう。アメリカがすべての人に仕事や健康医療補助、教育を与えることを危うくするでしょう。戦争について政府に批判的なことは非愛国的だと信じる人たちがいます。その人たちは政治的には経済問題を論じた方が利口だと思っています。

しかし、戦争を国家予算から分けて、戦争を経済から分けて、戦争を国民の生活必需品を供給する能力と分けて考えられるでしょうか。
 
私たちは質問する必要があります:
*イラクの無実の人々の健康と生活を破壊するのに何千億ドルも使うのに、なぜアメリカ国民全員に健康医療補助をできないのか。
*アメリカはサダムフセインを引きずり下ろすのに何千億ドルも使うのに、なぜ自分の国民の退職保険を保護する金がないのか。
*イラクのユ−フラテス川の橋を爆破する金をアメリカにはあるのに、なぜここクリーブランドのクヤホガ川に橋を建設する金がないのか。

アメリカがとるべき道は繁栄を導くような平和です。それは経済システムが健全で、基本的な生活環境や人間の価値を保障するような平和構造を理解することです。

これが平和省の夢です。それによって、アメリカが私たちの社会で非暴力を基本的原則にする第一歩を歩むことができるのです。マーティン・ルーサー・キング牧師の仕事を現実にすることができるのです。そして戦争自体を過去の物にできるのです。

この平和希求と平和創造の倫理によって私たちは宇宙から兵器を降ろし地球に新しい可能性溢れる天国を創造する仕事を始められるのです。平和と繁栄が新生アメリカの2つの柱になるべきです。それが国家の目的として我が国民の経済と社会の安定をもたらし、そして他の国々の経済と社会の発展をもたらすのです。

この国民の目的を確認することはフランクリン・ルーズベルトとニュー・ディール、リンドン・ジョンソンと偉大なる社会、ジョン・F・ケネディとニュー・フロンティアの夢でした。これは今後も私たちの夢であり続けるでしょう。そして、どのような暗いときになっても、私たちはアメリカの目的の灯りをさらに高く掲げ続けるべきです。それがワシントンやジェファーソン、アダムズからリンカーンを経て今日までの時代を通して訴えている私たちの使命なのです。

私たち国民は、9月11日の暗黒日やそれに対する政府の対策にもかかわらず、常により高い使命感を持って来ました。それは危機の時も平和の時も、民主主義への探究と、自由と公正への探究を維持する使命感です。そのより高い使命感を私たちは感じることができます。そのより高い使命感が私たちの遺産です。フランシス・スコット・キーの言葉がいまだに響いています: 
『自由の土地と勇気あるものたちの家の上に、星条旗は未だはためいているだろうか?』

この中で彼は自由と勇気との結びつきを祝福しています。民主主義の中に生きるには勇気が必要だ、と。テロリストに立ち向かい、基本的自由を守るには勇気が必要です。世界の兵器廃絶に向って進むには勇気が必要です。一方でそれが曲げられ破壊をもたらしています。世界の独裁者に対して、彼らを爆弾で黙らせたいという誘惑を抑えて交渉するには忍耐が必要です。大きな力を持ちながら世界でそれを優しく使うには知恵が必要です。そして生存を賭けて、厳しい生活環境や抑圧的な政府のもとで自己のつましい生活を送ろうとしている世界の人々の苦しい状況を理解するには、思いやりが必要です。

みなさん。これはあなたの政府です。その運命をどのように描くのかあなた方には発言する権利があります。その権利は私たちの独立宣言から導かれています。

それは自己統治を基本的な権利としました。政府はワシントンDCだけで起きるのではありません。それは何千という市、町、村で起きるプロセスの結果です。それはまた、私たちの心に起きるプロセスでもあり、それが国土への愛やお互いの愛によって生まれるのです。

私がこれらの希望や夢を遂行できるのはみなさんの愛からです。それを勇気を持って将来に向けてやっていくつもりです。

ありがとうございました。

Prayer For America
Dennis Kucinich

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